M&Aや事業開発に取り組むことは、当該企業にとっての「学びのプロセス」の機会です。私たちが支援する多様なプロジェクトを、4段階のフェーズに基づきモデル化しました。各フェーズには共通項があり、円を成す4つの橋として表現されています:
アプローチとワークフロー
リサーチ・フェーズでは、可能な限りの全体像を把握することに注力します。企業調査、チャネルパートナー開拓に必要な事前市場調査、市場参入・拡大のためのフィージビリティスタディ等、M&Aプロジェクトに欠かせない事前調査活動が含まれます。積極的な調査活動と候補企業の絞り込みを経て、お客様に有効な選択肢の提示と、市場動向に沿った進路の把握を促します。当フェーズにおいて私たちは、プロジェクト特定の分野についての習熟を深め、お客様が橋の向こう側の状況理解をする、最初の機会を設けます。
フェーズ1:リサーチ
エクスペディション・フェーズにおいては、お客様に代わり、ターゲット企業や潜在的チャネル・パートナーとの第一コンタクトを取ることから始まり、お客様が現地視察(オプション)を通じて「橋」の向こうの地に物理的に足を踏み入れるまでの、すべての過程を支援します。 私たちの長年の経験上、フェーズ①における学びよりも大きな学びが期待できるのがエクスペディション・フェーズの特徴です。学びの大部分は、当フェーズの過程で起こると言っても過言では有りません。お客様と弊社の双方が選定ターゲット数社と対話を重ねることで、豊富な市場見識が得られ、その主要構造が特定されるため、書面上のみでは難しい現地市場の生の状況を即座に「感じる」ことができます。私たちの役割は調査活動から、調整業務や実質的支援に移行し、プランニングからロジスティクスまでを引き受け、文化や言語の壁を取り除き、コミュニケーションの円滑化をお約束します。30年以上にわたる経験と現地ビジネス文化に関する知識に基づいた見識と、的確なアドバイスを提供します。
フェーズ2:エクスペディション
トランザクション・フェーズとは、最終ターゲットの選定から、何らかの契約が成立するまでの過程を指します。例えば、会社所有権の移転、供給契約の締結、オフィスビルや工場ビルの購入や試運転、スタッフ雇用、エグゼクティブサー チなどがあります。当フェーズでは、弊社の代名詞でもある、お客様の「負担の軽減」に直結したサービスを行っていきます。 M&Aプロジェクトのデューデリジェンスに不可欠な財務アナリスト、監査人、弁護士の選任、会社設立に伴う法的・行政的手続きに必要な(税務)弁護士、公証人、人事・給与処理会社の雇用、供給契約の実現に必要な法律専門家の紹介など、あらゆる調整とプランニングをお引き受けします。 (弊社パートナーの)社外専門家と社内専門家を連携し、くまなくバランスの取れたサービスを提供することで、お客様はより大きな視野をもち、重要な意思決定に集中することができます。私たちはターゲット企業との効果的なコミュニケーション窓口となり、双方の期待値を管理し、ミスコミュニケーションや不信感、期待外れのシナリオを最小限化し、関係者全員が有益な結果を得られるよう最善を尽くします。
フェーズ3:トランザクション
ポストインテグレーション(PMI)・フェーズでは、契約成立後のお客様をフォローします。契約が成立したからと言って、プロジェクトはそこで終わりでは有りません。お客様がフェーズ①~③を通じて学んだ教訓を活かし、将来の課題に立ち向かっていく段階において、私たちのアドバイスや助けが必要になる場合があります。例えば、買収したばかりの会社や新しく設立したての会社のために、諮問委員会や監督委員会を設置する手助けが必要かもしれません。新しいチャネル・パートナーとの円滑なコミュニケーションの流れを作る前に、過小評価されがちな文化的・言語的障壁を克服する手助けがもう少し必要かもしれません。前フェーズからプロジェクト・お客様の状況を熟知しており、ポストインテグレーションの経験・知識が豊富な私たちが、最後まで一貫してサポート致します。